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Making*Lovers 感想

 13, 2017 00:22
『Making*Lovers』を応援しています!

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もう完ッ全に「安定の」という枕詞をAXLから奪取した感のあるSMEEの最新作。
個人的には概ね期待に違わぬ出来だったと思います。
らぶでれーしょん以降のSMEEが好きなら安心して勧められる。

発売前、公式HPで粗筋などを見ていてヒロインごとに主人公がまるで別人かのように設定が違っていて一抹の不安を覚えていたのですが実際にプレイしてみて色々疑問は氷解しました(体験版は極力やらない派です)。
今作は選択肢一撃離脱でルートが決まっていく形で、ヒロイン同士には接点がまるでありません。
従来のSMEE作品のようなヒロイン入り乱れて賑やかに進行していくコメディとは一線を画しています。
分岐して個別ルートに入るわけですが主人公の人生もそれによってガラっと変わります。
この辺りは求職中の社会人という設定を上手く活かしていると思いました。よくある学園ものではできないことです。
あるルートでは寮監、あるルートではウエイター、またあるルートでは番組制作会社のAD、あるいはウェブデザイナーと、ヒロインと共に様々な人生を選び取っていく形になります。
通常のエロゲではなく、オムニバス形式に近いものがあるのではないかと。
「こいびとどうしですることぜんぶ、5本立て!」みたいな
社会人主人公は学園モノに食傷気味な私にとっては好ましいものでした。
学園が嫌いなわけではありませんが余りにもにもありふれすぎていて新鮮味が無いので、そのため結構ハードル上がります。

ヒロイン同士に接点がないというポイントですが、最初はSMEEのいつもの賑やかさが失われてしまうのではないかと不安もありましたがそこはSMEEと言った感じでまったくの杞憂。
相変わらずコミュ力MAXの主人公のお陰でどこに行ってもドタバタの日常コメディが展開されていて抱腹絶倒。
各ルートでの主人公の勤務先もかなり個性的な面々が揃っており、従来に負けず劣らずのハイテンションコメディが展開されます。
一方で、ルート外の他のヒロインがただの店員やTVの向こうのお天気お姉さんなど、日常の風景として別の人生を歩んでいるのがさらっと描かれたりしてそこも上手いなぁと思いました。
しっかし本当にSMEEの主人公はいつもながら人間としてのスペックが高いですな。これまで恋愛経験ゼロとは思えないほどの好漢です。

私がSMEEの特徴の一つと感じているのが親。
主人公にしろヒロインにしろ非常に個性的な親御さんが物語を彩っています。
通常エロゲの親といえば交際を邪魔する障壁だったりしがちですが、歴代SMEEの親はそんなこと無く交際推奨なんならさっさと既成事実を作れと言わんばかりのアッパラパー(褒め言葉)揃い。
エロゲでは最も安易なシリアス要員になりがちな親をコメディ要員へと昇華させている手腕は相変わらず素晴らしいですね。
萌えゲで親が出てこないと物足りないと感じる、稀有なケースでしょう。今作でも親に紹介イベントの無かったましろルートはちょっと寂しかったです。

主人公、さらには親の後に語るのもなんかアレですが、ヒロインも皆ステキですよ、もちろん。
義妹、同期、行きずりの店員、高嶺の花など立場は違えどひとたびルートに入ってしまえば怒涛のごとく押し寄せる胸焼け必至のイチャイチャ攻勢。これもSMEEの醍醐味ですな。
ギャグ面でも主人公と丁々発止のやり取りを繰り広げるヒロインの力強さに感服の至り。
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亜子は義妹なので実妹至上主義の方に合うかどうかは微妙ですが、それでもしっかりと兄妹の絆が描かれ、立派に妹していました。
相棒可憐、癒し系年上咲さん、小悪魔系後輩レイナ、不思議隣人ましろと各人魅力あふれるヒロイン陣もまさに鉄壁。
ヒロイン同士つながりが皆無なのでヒロインの掛け合いが家族に紹介イベントで亜子が絡んでくるくらいで基本無いのがやや寂しいですが。
私は元々、ルート外ヒロインが存在感を消して行方不明になるヘタクソなシナリオは好まないのですが、今作はもう潔く関係性そのものを遮断しているのが新しいのかなと。ここまで徹底しているなら、まぁアリかな。
でもやはりヒロイン同士の絡みもあってほしいというエロゲーマーとしての欲張りな心。

シナリオというかテキストは相変わらずの勢いで面白いですが、誤字が散見されます。
また、SMEEの伝統というかいつものことですが矛盾、齟齬、整合性を欠いた部分が見受けられたのが残念です。すでに経験済みのことを後にあたかも初めてのように語ったり。
これ絶対複数ライターの弊害ってやつですよね。エンドロールに表記されている以上にサブライターいるでしょ、多分。
やはり理想は単独ライターですよ。サブや補助がいてもいいけど、すり合わせはキッチリやってもらわないと気になってしゃーない。
あと、サブキャラの少なさも相まって他人に羨ましがられる描写も足りないです。
翔とか中盤以降も出てきて羨ましがるなり冷やかすなりして欲しかった。咲さんのファンであるというパパンの反応とかももっとあっても良かったでしょうし。
これまでも何度か書いていますが、そういった羨望あるいは嫉妬される(当然行き過ぎない範囲で)周囲の反応描写もイチャラブゲーの醍醐味の一つだと思っていますので。

システム面は使いやすく文句は無しです。
ただ途中にあるデートプラン選択が進行上あまり意味がないかなーと思ったり。
テキスト差分くらいのものなので、だったらその回数分デートイベント入れたらよくね?って思っちゃう。フレラバとかみたいな作業感は無いのでそこは良いですけど。

冒頭述べた通り、今までのSMEEが気に入っているなら安心して手を出して大丈夫だと思います。
作業感も薄いので初SMEEの人も入りやすいかもしれませんね。
まさに「安定のSMEE」





さて、えっちと絵柄への言及をすっ飛ばしてきましたが、なぜかといえばそこが今作最大の課題であるからです。
今の絵、嫌いじゃないんですよ。
でも、やっぱり地味だしエロくはないし、エロゲーマーへの訴求力は多分皆無だと思います。
立ち絵でかわいくてもイベント絵やエロシーンではイマイチってことも多く、残念な気分になること多数。
エロ面でいえば授乳手コキや尻ズリなどややマニアックなとこにも踏み込んでいるのだからもっと抜ける絵師を起用して欲しかったというのが本音。
なんだかんだ言っても結局、エロゲーでまず第一に重要な要素は絵だと思います。
綺麗で可愛くてエロい絵があればそれだけで一見の客をある程度ゲットできますし、多少シナリオが微妙でも最低限画集としての価値はあるわけですから。
幸い、SMEEには早瀬ゆう氏のイチャラブコメディテキストという大きな武器がすでに備わっています。
この時点で最低限以上が約束されているのですから、エロ可愛い絵師を起用できればもっと素晴らしいブランド力を得ることができるはずです。
現状は従来作品のファンくらいしか買わないのではないでしょうか。上で、SMEEデビューにもオススメ的なことを書きましたが、なんの前情報もなくこの絵柄の作品を選ぶ人が果たしているかどうか。皆無じゃないにしても少数だろうと想像できます。

結果的に今の担当絵師さんをディスる形になってしまったのは大変申し訳ないですが、間違いなく現状のままの絵ではプラス要素の積み上げには寄与していません。
絵師さんも頑張っていないわけではないのですよ。それはわかります。
陥没乳首とか肛門描き込みとか細かい心配りはわかりますし嬉しく思います。初えっちシーンは全裸で統一してるところも好感持てます。
でもいかんせんエロスを感じづらい画風なのですね、残念ながら。
ゆずソフトは言わずもがな、最近ではSMILEやHARUKAZEなど前作がパッとしない所でも絵師の一撃で大躍進してるブランドも多いですし、やっぱり絵は最重要なんですよ。

というわけで是非、次回作では早瀬ゆう単独ライター&売れ線の萌えとエロを兼ね備えた絵師の招聘して乾坤一擲の作品を、切に希望します。
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