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ヤミと祝祭のサンクチュアリ 感想

 12, 2017 16:34
あざらしそふと零「ヤミと祝祭のサンクチュアリ」

20171109 (1)

大好きな桐月さんが関わっているということでとても期待していた本作ヤミと祝祭のサンクチュアリですが。結論から言えばかなり物足りない作品でした。
粗筋などから、桐月さん得意の伝奇系シナリオなのかと思っていたのですが、蓋を開けてみれば異能バトルの要素が多くを占めており、求めていたものとやや食い違いがあったというのも評価を微妙にさせる一因でしょう。
ただ、メインライターとしての桐月さんの仕事は凡そ問題なかったように感じます。
本筋のメインヒロイン亜梨栖ルートは明らかに他のヒロインルートよりもクオリティが高かった。
終盤がやや駆け足に感じられはしましたが、伝奇要素も多めで求めていたヤミサンがココには確かに存在していました。
一方、クローデットと悠里のルートは非常に残念な内容。
取ってつけたような敵に突如始まる超展開にクリックする指も止まりがち。万一違ったら土下座する所存ですが、この2人のルートは明らかにサブライターの人の担当ですよね? そうだと思わなければやってられないくらいの差がありました。
もう一人のユーリエのルートは物語の本筋に直接絡まないまでもまだ面白く読めたのでこれは桐月さんかな?違ったらごめんです。
全クリアして思うのは、各ルートで話の筋がバラバラ。有能キャラが途端に無能になったりということが多かったです。
一度触れた情報が次に出てきたときにさも初耳であるかのような反応があったり、ライター間でも調整の不備と思われる部分も散見されたり。
総合的に見て、ちょっとシナリオ面ではあんま褒められないナーというのが私の見解。
随所に面白いところはあるんですよ。
共通で主人公が無双するとことかワクワクさせられましたし。
あ!それで思い出した。このとき撮影してたのは一体どういう仕組だったのか結局明かされてないような気がするんですが。読み飛ばしちゃったかな?まぁどうでもいいけど。
今作に限ったことじゃないですが、複数ライターのエロゲは誰がどこを担当したかを詳らかにして欲しいなぁ。

話は微妙ですが、ヒロインをはじめとしてキャラクターはとてもいいです。
高飛車系のクローデットを速攻デレさせてよくあるお邪魔お嬢様にしなかったのも良い采配。
ユーリエも悠里もシナリオはともかくキャラとしてはかなり好きです。可愛く個性的に描けていました。
メインの亜梨栖もキレ者幼馴染として、莉都&進矢を思い出させる良いコンビネーションを見せてくれてました。
サブキャラも良かったですよ。特に雪那ちゃんすこ。
あと生徒会長。ただ生徒会長の立ち位置がいまひとつ定まって無かったんじゃないかなぁ。
もっとハッキリ敵対するか味方になるかしたほうが良かったような。ただ本人のキャラ自体は好みでした。
そんなわけで、シナリオゲーではなく、キャラゲーとして見ればかなりレベル高いと思います。
初めから思わせぶりな売り方をせずにキャラを推していけばよかったんじゃね?
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次にエロについてですが、これは正直「あるだけ」ですね。
回数も多くはないし、尺もさほど長くない。基本1シーン1CGで濃厚さのかけらもないです。
本編に入れられなかったエロをフラグメントで回収するシステムはまぁいいとして、それならそれであって然るべきシチュがほぼほぼ無いというのが片手落ち。
クローデット&エリス&ジーナの4Pはあるべきだと思うし(そもそもエリスとジーナはフラグメントにすらH無し)、生徒会長もちゃんとした射精管理シーンは無いといかんでしょ。
そもサブキャラのフラグメントのHシーンはどういう位置づけなのか。ifルートだというなら(ノエルのシーンがあるからifなのは間違いない)もっとはっちゃけても良かったと思います。
ノアの扱いも悪いし、総じてエロは落第点です。

絵柄全体でいうと、なんか古臭い。とくにサブキャラは一昔前っぽい雰囲気がするんですが私だけでしょうか。
立ち絵のバリエーションも少なすぎて、台詞や表情とポーズが合ってなかったりも多数。これもサブキャラに顕著ですがサブはポーズが一種類しかないので常にアゴに手を当ててるジョセフとか、シーンによっては違和感バリバリ。
また、イベント絵もあって然るべき場所に無いなーと常に思う程度には少ないです。
延期した割に絵的なクオリティはあまり高くないな、というのが正直なところ。

システム周りは非常に使いやすいと思います。
評判の高いワムのフローチャートですのでプレイアビリティの高さは折り紙付き。
必要十分なものは揃っていますので快適にプレイできます。
ただ、フローチャートでいくらラクに攻略できるとは言え、意味のない選択肢が多すぎます。
どちらを選んでもちょっと違うテキストが見れるだけで結局同じところへ収束するというところが余りにも多い。
これは大いなる無駄です。そこでしか見れないCGがあるとかならまだしもそういうことも皆無でしたのでこの構造は疑問が残ります。

そういうわけで総合的に見てちょっと残念な出来栄え、というのが私の所感です。
桐月さんが関わっているということでハードルを上げすぎたきらいも無くはないですが、それを差し引いてもツッコミどころ、瑕疵が目につく作品だと思います。
ただ、前述のとおりキャラは可愛いので、シナリオゲーとしてではなくキャラゲーとして楽しむという心構えの元でプレイすればまた違った評価ができるかも知れません。
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